ウェーバー オペラ《魔弾の射手》
ドイツ・ロマン主義の作曲家ウェーバーにとって一八一七年(三十歳)は忘れられない年となっている。
それは、この年、最愛の人カロリーネと結婚しているし、また、同年の1月30日、ドレスデンのオペラ劇場の指揮者として迎えられているからである。
ところで、そのウェーバーは、弱冠十三歳のときにオペラのペンをとり、死の直前に《オベロン》を完成するまで、自分の性格に最も適したジャンルであるオペラを、つぎつぎと世に送りだしていった。
そのなかで、とくに、一八二〇年(三十四歳)の五月に、約三年がかりで書きあげた《魔弾の射手》は、ドイツ国民オペラの金字塔として、オペラ史上に燦然たる光を放っている。